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第9章 洋平とヨーヘイ

「なぁ、兄貴…。最近、芝浦教諭んとこに行ってる夢見るんだけどさ。」

ある夜、突然洋平が部屋に来るなりヨーヘイの懸念を口にした。

「なんだ？あんまり行ってないのにそんなに印象的だったか？」

「いや～、見たことない人がいっぱい出てきてさ～。」

「妄想だな…。望ちゃんと会ってないのか？」

ニヤリとからかう。

だが、内心は穏やかではない。
やはり、覚醒している可能性がある。

「おれ…たまってんのかな…。」

ポリポリと頭を掻きながら、部屋から出ていく。

まだ、大丈夫だ。

芝浦さんに報告が必要だな。
幸い真理子の件もほぼ完了している。

しかし、なぜだ。

やはり寝ているはずの体を動かしているのが不味いのか？

人格は違うが、体は一人だ。

ストレスもあるだろう。

どうしたものか…。