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降りしきる黄金の雫は
第14章 14 検査
 会社の健康診断の結果、僕は再検査になってしまった。といっても、よくあることで再検査の結果は大事に至らない。いつものことだと思っていても岡田先輩が許してくれないので、毎年、結局病院で精密検査を受けることになっている。

「今年も同じですよ」
「まあ、それなら、それでいいんだ」

検診で胃に影があると言われ、胃カメラを飲んだ。今は結果待ちだ。

「あとでうまいもの食いに行こう。食えるだろ?」
「ええ。胃カメラの後、2日くらい食欲なかったですね」

子供のころから検査慣れはしているが、やはり堪える。その間、桂さんが栄養を与えてくれたが愛し合うことは止められていた。

「影島さーん」

看護師に名前を呼ばれ立ち上がると、「あ、ご家族もご一緒に」と岡田先輩にも声を掛ける。

「先輩くるんですか?」
「まあ、一応な」
「なんか大げさだなあ」

笑ったが、決して大げさではなかった。
癌が見つかったからだ。
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