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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第6章 壊れた心
翌日、アンリはノエルとクルトと共に地下二階にある拷問室に来ていた。
ある部屋に入るとアンリは目を丸くさせた。
その部屋は青いビニールシートが敷かれてあり部屋の真ん中に椅子があり椅子の真上には太い縄が天井の滑車に掛けられていた。
処刑場っていうより滑車と縄がなければ普通の部屋だった。
「アンリさん、心の準備が出来たら椅子の上に立って縄の結び目に顎を掛けて下さい。最期に言いたい事があればどうぞ。なんならシェリル様への言伝でも構いませんよ?」
「は、はい…大丈夫です。昨日伝えたので……」
「アンリ、お前の遺体は俺らが責任をもって埋葬するから安心しろ」
「あ、ありがとうございます…主様…クルトさん、お世話に…なりました……」
頭を下げると大きく息を吸い震える足を上げて椅子の上に立った。
深呼吸をしてから縄の結び目に顎を掛けた。
「アンリ、苦しかったら悪いな」
「だ、大丈夫です。主様…して下さい」
「分かった。クルト、やれ」
「はっ、畏まりました」
(これで、やっと死ねる…)
アンリが軽く目を閉じたのと同時に滑車はガラガラガラと音を立てて上昇し、アンリの身体が宙に浮き始めた。
「くはッ…ぐぎッ…」
首が絞まり始め足と体を腕をジタバタさせ始めた。
足が椅子に当たり椅子は横に倒れた。
「あッ…があッ…くっ、あがあッッ」
激しくジタバタしながら手は縄を外そうとはせず首の前で宙を掻いている。
「くッ……あ……ッ……か、はッ」
10秒が過ぎた頃、アンリの身体が激しく痙攣したあと動かなくなった。
ギシッギシッギシッ…
アンリの身体は音を立てて揺れている。
チョロロロロ…
筋肉が弛緩し尿が垂れ流しになり足元には尿の水溜まりが出来た。
口を開けて舌を出したまま血の混じったよだれを垂らしている。
赤紫色の顔で大きく見開かれた目には生気はなく絶命していた。
ノエルとクルトはその様子を見届けると十五分程放置してからアンリの遺体を床におろした。
クルトが念の為に脈を診て死亡が確認された。
「旦那様、終わりました。旦那様は先に戻っていて下さい。遺体の処理や部屋の掃除をしておきますので」
「ああ、頼んだぞ」
ノエルはちらりとアンリを見ると“アンリ・アルベルト……安らかに眠れよ”とだけ言うと部屋から出て行きシェリルとロザリーの部屋に向かった。
ある部屋に入るとアンリは目を丸くさせた。
その部屋は青いビニールシートが敷かれてあり部屋の真ん中に椅子があり椅子の真上には太い縄が天井の滑車に掛けられていた。
処刑場っていうより滑車と縄がなければ普通の部屋だった。
「アンリさん、心の準備が出来たら椅子の上に立って縄の結び目に顎を掛けて下さい。最期に言いたい事があればどうぞ。なんならシェリル様への言伝でも構いませんよ?」
「は、はい…大丈夫です。昨日伝えたので……」
「アンリ、お前の遺体は俺らが責任をもって埋葬するから安心しろ」
「あ、ありがとうございます…主様…クルトさん、お世話に…なりました……」
頭を下げると大きく息を吸い震える足を上げて椅子の上に立った。
深呼吸をしてから縄の結び目に顎を掛けた。
「アンリ、苦しかったら悪いな」
「だ、大丈夫です。主様…して下さい」
「分かった。クルト、やれ」
「はっ、畏まりました」
(これで、やっと死ねる…)
アンリが軽く目を閉じたのと同時に滑車はガラガラガラと音を立てて上昇し、アンリの身体が宙に浮き始めた。
「くはッ…ぐぎッ…」
首が絞まり始め足と体を腕をジタバタさせ始めた。
足が椅子に当たり椅子は横に倒れた。
「あッ…があッ…くっ、あがあッッ」
激しくジタバタしながら手は縄を外そうとはせず首の前で宙を掻いている。
「くッ……あ……ッ……か、はッ」
10秒が過ぎた頃、アンリの身体が激しく痙攣したあと動かなくなった。
ギシッギシッギシッ…
アンリの身体は音を立てて揺れている。
チョロロロロ…
筋肉が弛緩し尿が垂れ流しになり足元には尿の水溜まりが出来た。
口を開けて舌を出したまま血の混じったよだれを垂らしている。
赤紫色の顔で大きく見開かれた目には生気はなく絶命していた。
ノエルとクルトはその様子を見届けると十五分程放置してからアンリの遺体を床におろした。
クルトが念の為に脈を診て死亡が確認された。
「旦那様、終わりました。旦那様は先に戻っていて下さい。遺体の処理や部屋の掃除をしておきますので」
「ああ、頼んだぞ」
ノエルはちらりとアンリを見ると“アンリ・アルベルト……安らかに眠れよ”とだけ言うと部屋から出て行きシェリルとロザリーの部屋に向かった。