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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第6章 壊れた心
でもキミの事見てる内に妹としてではなく一人の女性として見てる事に気付きました。
いつ頃からそう思ってたのかは分かりません。
シェリルちゃんの事が大好きで…だからシェリルをちゃんの行方が分からなくなった時は生きた心地がしませんでした。
シェリルちゃんを探してその結果、ここに来る事になった訳だけど後悔はしてません。
だから自分を責めないで下さい。シェリルちゃんは悪くないから…。

天国と地獄があるか分かりませんがあるとしたら俺は絶対に地獄に堕ちるでしょう。
任務とはいえたくさんの人の命を奪い、人を騙し窃盗を繰り返していたんだから仕方ないね(苦笑)
人を殺(あや)めた事で地獄に堕ちるならばいつか分からないけどシェリルちゃんに会えるかな?
俺的にはシェリルちゃんには天国に行ってほしいけど。
もし地獄に墜ちたら俺と一緒にずっといてほしいです。

俺は先に逝くけど…シェリルちゃん、絶対に自分を責めないでね?
これ以上書くとせっかくの決意が揺らいじゃうからやめておきますね。
シェリルちゃんと出会えて、シェリルちゃんを好きになって俺は幸せでした。さようなら…
アンリより、愛を込めて】

読み終わると封筒に入れて手紙をシェリルに渡した。

「あ、アンリ君ッ…あり、がとッ。私なんかを好きになってくれて……私、ノエルさんにいつ処刑されるか分からない……けど死んだら…絶対地獄に堕ちるから……一緒にいてねッ?」

シェリルは封筒を受け取ると泣きながら言った。

「うん!俺絶対シェリルちゃんを見つけるから…」

抱きしめ合い軽く触れるだけのキスをしてから離れた。

「……ごめんッ、俺…そろそろ行くね?これ以上ここにいたら死にたくなくなるからさ」

「……う、うん…」

アンリと離れたくなかったけどシェリルは我慢した。

こうして二人は今生での永遠の別れを告げた。
シェリルが見た最期のアンリの顔は目に涙を溜めながら笑顔だった。
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