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ご褒美はキミ
第8章 欲しいのはキミ ①
体の中で指が動くたびに、圧迫感が増していく。

「あうっ…は、はぁっ…ぁん…」

「最後までしていいんだ?」

豊先輩が胸のあたりに口を押しあてながら笑った。

「っ……お……、ぁはっ……」

「ん?」

充輝先輩が耳たぶを軽く噛んだ。

「おも…ちゃ、イヤ……です……んぁっ…」

霞んでいく思考の中で、それだけはどうしても伝えないとって考えていた。
最後まで…と言ったけれど、あんな思いはもうしたくない。


「分かった。オモチャは使わない。……他は?お願いするなら、今のうちだよ」

充輝先輩が耳を舐めた。じゅばじゅぱと濡れた音に体が震える。


ほ…か……?


先輩たちの行為でどんどんと体も心もおかしくなっていく。
それが怖い。

「あ、あまり…激しく……し…ないで、ください」

そうしたらきっと、怖くない。

……よね?
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