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ご褒美はキミ
第8章 欲しいのはキミ ①
指先から始まったマッサージは手足の付け根にたどり着いて、そこを執拗に揉みしだいていた。


ようやく自由になった手をそろりと足の間へと持っていく。

先輩たちに見られているかも、とは考えていなかった。
目隠しされているこの状態に、先輩たちにも見えていないような錯覚に陥っていた。


指先が茂みの中に入る。自分の手が与える頼りない刺激に体が震えて、小さく呻いた。

体を洗う時以外、触ったことのない場所に指を滑り込ませた。
けれど、その先はどうすれば良いのか分からない。


先輩たちの動きを真似たら、疼きを煽ってしまうことになる。
そうじゃなくて、落ち着かせたいのだけれど……


手を動かせなくて、けれど疼きはひどくなる一方で、つらくて、また呻いた。
目頭が熱くなって涙が溢れる。


おねが…い……


必死になって懇願していた。
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