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ご褒美はキミ
第8章 欲しいのはキミ ①
心地良くてうっとりと身を任せていた。先輩たちに魔法をかけられているみたいで、体も思考も全て蕩けていく。

なぜか、
先輩たちの手に反応して体の奧が疼くけれど……


「…っ……んっ……」

我慢できなくて声が漏れた。


先輩たちの手から広がる熱に、体が汗ばんでおかしくなっていた。
触られていないはずの胸や足の間が痛くて……つらい。

「あんっ」

足の付け根を揉まれて体が跳ねる。
恥ずかしくて顔を背けて、手の甲を口に押しあてた。

「…うぅっ…ん……んくっ…ぁっ……」

疼きを鎮めて欲しいのに、先輩たちは触ってくれない。
自分で触りたくても両手は自由にならなくて、足を擦り合わせる以外何もできなかった。


先輩たちは何も言わない。
それが不安だった。
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