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ご褒美はキミ
第9章 欲しいのはキミ ②
二度目の侵入は、最初よりも少しだけスムーズだった。
自然と背中が仰け反っていって、高志先輩が奥まで入ってくると一瞬意識が宙に浮いた。


「真帆……っ」

高志先輩が唸るように呟いて乱暴に動き始める。

荒々しい抽挿に合わせて体が激しく揺らされていく。怖くて叫びたくて、体中に感じる先輩たちの存在にしがみついた。
それでも強烈な感覚に溺れていく。


「……っん、あぁぁっ!」

これまでの中で一番大きな波が一気に駆け上がって、全てを飲み込んで弾けた。


「気を失うのは、まだ早いよ」

朦朧とした意識の中で、優しく囁く充輝先輩の声が聞こえてきた。

「ごめん、気持ち良すぎて抑えが利かなかった。……やり過ぎたよな」

高志先輩の心配そうな声もする。


何か言わないと……


そう思うけれど、唇ひとつ動かせなかった。
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