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ご褒美はキミ
第5章 脱いでいく
上半身を傾けないように気をつけていても、自然と前屈みになっていた。

その度に体を起こしてショーツを下げる。


膝まで下ろすと、片足ずつ抜き取った。
どうしても屈んでしまう、自分の姿勢を意識しながら……。


先輩たちに見せてしまっているかもしれないのは、考えないようにした。

スカートが上手く隠してくれているのを祈る以外、どうすれば良いのか分からなかったから。


ショーツもクッションの下に隠していていると、背後に熱を帯びた空気が押し寄せてきた。

充輝先輩だった。


そっと優しく私の頭を撫でてから、たくましい両腕で抱きしめてくる。


戸惑っていると、腕はすぐにほどかれた。

「待ってる間にみんな、サイコロふったよ。俺の指令に協力してくれる?」

振り返ると、充輝先輩は黒々とした瞳を輝かせて笑っていた。
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