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ご褒美はキミ
第5章 脱いでいく
もう、前を隠すこともできない。

「やっぱ真帆のメイド服、最高っ」

豊先輩は一瞬だけ私を抱きしめて頬擦りをした。

先輩たちがあまりにも熱心に見つめてくるから、脱いだのは下着だけなのに、丸裸にされているような気がした。
落ち着かなくて、足を擦り合わせる。

体が萎縮して、震えが止まらなかった。


それでも、エスコートされながら、なんとか双六のところに戻った。


高志先輩と豊先輩のコマは、何も書かれていない小さなマスで止まっていた。
充輝先輩のコマは……


“教室の移動中に人とぶつかって倒れる
(次の番まで誰かの股の上に座る or 座られる)”


えっ……?

これを、手伝う……の?


充輝先輩は床の上に足を投げ出して座った。
それから私の手にそっと触れて、ゆっくりと頷いた。
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