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狼に囚われた姫君の閨房録
第48章 最終章!局長命令・すみれを殺せ!!(その4)
【修羅のすみれ視点】
(全くしぶといのう!)
足元に転がった三人を見下ろし、私は唇を舐めた。下唇から血が流れている。
舌で啜ると、甘かった。この甘露は口付けのそれに似ていた。
新選組と交わった記憶が突如蘇る。
すみれを通して私をさんざん弄んだ新選組。許されると思うでない!
「覚悟しやがれ!」
「これでケリをつけるよ!」
「すみれ、今楽にしてやる!」
死に損ないの三樹三郎、沖田、斎藤が次々と斬りかかってくる。
三樹三郎の攻撃をかわせば沖田が。沖田をかわせば斎藤が攻撃してくるだろう。
時間差とはいえ、三人の速さでは同時であろう。
ならば!
私は三人が一直線に並ぶ位置に移動した。
三人の攻撃が三位一体となって襲いかかる。私の念が一直線を走る。
爆発!閃光が放たれる!!
「うわあ〜っ!」
白い影がゆらりと起き上がった。吹き飛ばされた三人を影が受け止める。
すみれか!おのれ、くたばり損ないの分際で!!
(待っていた……この時を)
すみれの声が私の内部に響いた。体は倒れたままだ。精神が話しかけているのか。
(そなたと一体だったときはなす術がなかったが……離れ離れになった今……やっと一矢報いられます)
(何をするつもりじゃ?)
そう言った瞬間、私の体がずしっと重くなる。
手足も動かない。指先すら動かせない。
(しまった。これは……)
(今度は私が……乗っ取る番です。覚悟なされよ)
(全くしぶといのう!)
足元に転がった三人を見下ろし、私は唇を舐めた。下唇から血が流れている。
舌で啜ると、甘かった。この甘露は口付けのそれに似ていた。
新選組と交わった記憶が突如蘇る。
すみれを通して私をさんざん弄んだ新選組。許されると思うでない!
「覚悟しやがれ!」
「これでケリをつけるよ!」
「すみれ、今楽にしてやる!」
死に損ないの三樹三郎、沖田、斎藤が次々と斬りかかってくる。
三樹三郎の攻撃をかわせば沖田が。沖田をかわせば斎藤が攻撃してくるだろう。
時間差とはいえ、三人の速さでは同時であろう。
ならば!
私は三人が一直線に並ぶ位置に移動した。
三人の攻撃が三位一体となって襲いかかる。私の念が一直線を走る。
爆発!閃光が放たれる!!
「うわあ〜っ!」
白い影がゆらりと起き上がった。吹き飛ばされた三人を影が受け止める。
すみれか!おのれ、くたばり損ないの分際で!!
(待っていた……この時を)
すみれの声が私の内部に響いた。体は倒れたままだ。精神が話しかけているのか。
(そなたと一体だったときはなす術がなかったが……離れ離れになった今……やっと一矢報いられます)
(何をするつもりじゃ?)
そう言った瞬間、私の体がずしっと重くなる。
手足も動かない。指先すら動かせない。
(しまった。これは……)
(今度は私が……乗っ取る番です。覚悟なされよ)