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先生〜梨花に捧げるセレナーデ〜
第15章 ひとときの夢
「先生、そうとは知らずあの体育館に呼び出してしまってすみませんでした。でも私ずっと先生に避けられていたから、来てくださらないと思ってて」
「俺が避けてた?うーん。避けてた。。。かもな。。真っ直ぐな高木さんの気持ちに応えられないのは分かっていたからな。でももっと早くにきちんと話すべきだったよな。ゴメン。」
「そんなこと。。。」言いかけると
「本当にすまない。実は、スパイクノートは瑞穂考案なんだ。学生時代はずっと瑞穂が付けてくれていたんだ。高木さんが書いてくれたノートの筆跡があまりにも瑞穂に似ていて、しかも『スキ』なんて書いてあるから、天国からの手紙じゃないか。って思って、ズルズルと引っ張ってしまった。俺のワガママと心の弱さで高木さんにも失礼な事した最低な男だって忘れてくれ」
「先生は最低なんかじゃありません!」思わず叫んでしまった
「先生を見ているだけで、ずっと幸せでした。先生がいなければ間違いなく高校を辞めていました。今日こうして来てくれただけで、幸せなんです」
そう言って鞄から受け取って貰えなかったスパイクノートを出した
「先生、これを受け取って下さい。先生の事は忘れることはできませんが、受け取って下さったら前を向いて行ける気がするんです」
先生は大きな手を出してノートを受け取ってくれた
「俺が避けてた?うーん。避けてた。。。かもな。。真っ直ぐな高木さんの気持ちに応えられないのは分かっていたからな。でももっと早くにきちんと話すべきだったよな。ゴメン。」
「そんなこと。。。」言いかけると
「本当にすまない。実は、スパイクノートは瑞穂考案なんだ。学生時代はずっと瑞穂が付けてくれていたんだ。高木さんが書いてくれたノートの筆跡があまりにも瑞穂に似ていて、しかも『スキ』なんて書いてあるから、天国からの手紙じゃないか。って思って、ズルズルと引っ張ってしまった。俺のワガママと心の弱さで高木さんにも失礼な事した最低な男だって忘れてくれ」
「先生は最低なんかじゃありません!」思わず叫んでしまった
「先生を見ているだけで、ずっと幸せでした。先生がいなければ間違いなく高校を辞めていました。今日こうして来てくれただけで、幸せなんです」
そう言って鞄から受け取って貰えなかったスパイクノートを出した
「先生、これを受け取って下さい。先生の事は忘れることはできませんが、受け取って下さったら前を向いて行ける気がするんです」
先生は大きな手を出してノートを受け取ってくれた