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第16章 エピローグ

「先生？」


「何？」


「先生が瑞穂さんの事忘れられないのは分かりました。忘れられないと思うし、忘れる必要もないと思います。でも一度だけ私にチャンスを下さいませんか？」


「チャンス？」


「はい。先生と生徒ではなく、『高木梨花』を1人の人間として見て頂けませんか？」

「女性として。という事？」

「はい。まずは生徒を卒業させて下さい。それで1人の知人としてメールしたり食事に行ったりしたいんです。」


「…」



「ダメですか？2人で会うのが無理なら山崎さんと一緒でもいいんです。私にチャンスを下さい」最初で最後のチャンスだから必死だ


「高木さんの言う通り、俺は瑞穂を忘れられないし、忘れるつもりもない。こんな歳上のオジサンに想いを寄せるより、相応の恋をした方が賢明だと思うけど？」


「いまのままでは諦める事も出来ません。諦めるチャンスでもいいんです。お願いします」




「諦めるチャンス。。。。」

「お願いします！」