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第1章 崩口川（くえくちがわ）

華永は、このあと新居浜へ向かった。

しかし、電話で上司の奥さまが言うていた言葉を聞いたことが原因で、気持ちがますますブルーになっていた。

(上司の)奥さまは、人におこごとばかり言うてはるようだけど…

(上司夫婦)さまは…

ご自分のお子さまの将来のことをそっちのけにしてはるみたいだわ…

人におこごとを言うのであったら、ご自分のお子さまの将来の問題を全部解決してから言いなさいよ…

あ～あ…

もう、同窓会へ行くのがめんどうだわ…

せっかく楽しみにしていたのに…

華永は、車が船屋の交差点で信号待ちをしている時に運転手さんに『リーガへ行くのをやめる…』と言うてから、そのまま国道11号バイパスを走って中萩方面へ走ってと言うた。

結局、華永はせっかく楽しみにしていた同窓会の出席を取りやめてブラブラとドライブすることにした。