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崩口川(くえくちがわ)
第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃
「分津利!!あんたはどこのどこまでうぬぼれているのかしら!!心神喪失で不起訴になってシャクホウされた…かみさまが味方して下さったと勝ちほこった顔をせんといてくれるかしらね!!あんたのおとーちゃんがヤクザとばかり付き合いよったことが原因でつけられた名前だから、何をやってもうまく行かないのよ…あんたこの先どうして行くのよ!!」

おばに続いて、志津永の後夫の照史があつかましい声でクドクドと言うていた。

「分津利!!オドレはどこのどこまで甘ったれているのだ!!華菜永は来年大学受験、沙菜永は来年高校受験が控えているのに…オドレがうちへ来たことでどうなっているのかが分かっているのか!!」

照史の声がものすごく大き過ぎたので、志津永は照史に朝から強烈な声をあげないでと言うて止めてからこう言うた。
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