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第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃

４

１学期のテストの結果が悪いことを理由に、担任の先生から高校受験をあきらめなさいと言われてしまった沙菜永は、９月４日以降学校を勝手に休んだ。

沙菜永は、ラインを通じて知り合った市内の別の中学に通っている男子生徒と会って、崩口川の河川敷へ行った。

ふたりは、川の風景をながめながら身の上話をしていた。

「沙菜永。」
「なあに？」
「お前はこれからどうして行くのだよ。」
「どうして行くって…分からない…分からない…」
「そうか…分からない…よね。」
「アタシの今の偏差値では、入試を受けても、合格なんてできんと言われたから…アタシ…高校に行くことをあきらめたわ…」
「そうか…あきらめたのだね…オレも…高校へ行くことをあきらめたよ。」
「ほんとうにあきらめたの？」
「ああ…ほんとうだよ…オレも…学年順位が最下位だし、今から受験対策だと言うても…できんもんはできん…」

男子生徒は、沙菜永にこう言うた後、沙菜永の右手をぎゅっと握りしめて、川の風景をボンヤリとながめていた。

男子生徒は沙菜永をギュッと抱きしめて、激しいキスをした後、沙菜永を草むらに倒して、沙菜永の身体を無我夢中でむさぼり始めた。