この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
崩口川(くえくちがわ)
第1章 崩口川(くえくちがわ)
(ジリリリリリリリリン!!ジリリリリリリリリン!!)

ダイヤル式の黒電話のけたたましいベルが鳴り響いていたので、ちえりの母親が電話に出た。

電話は、ちえりからであった。

「もしもし…ちえり…ちえりなのね…今どこにいるのかしら…」

受話器の向こう側にいるちえりがビービー泣いていたので、母親はものすごくイライラとした声で言うた。

「ちえり!!あんたね!!ビービー泣いてばかりいるヒマがあるのだったらおかーさんにきちんと説明しなさい!!あんたは一体どこまで遊びに行っていたのかしら!!ちえり!!」

このあと、受話器の向こう側でものすごく恐ろしい男の声が聞こえていた。

ちえりは、岡山駅のコンコースで友人たちと歩きながらスマホをしていたことが原因で、コンコースですれ違った女性とぶつかってしまったのと同時に、女性が持っていたバスケットにいたチワワが逃げ出したトラブルを起こしてしまった。

逃げ出したチワワは、新幹線のホームから線路上に逃げ出した後、行方不明になっていた。

受話器の向こう側で聞こえている恐ろしい男の声は、チワワの飼い主の女性のカレシのヤクザの男だった。

ちえりは、そのことが原因で岡山市内にあるキャバクラの事務所に監禁されていて、数人の男からかわるがわる暴行を受けていた。

受話器の向こう側にいる男は、恐ろしい声で『娘を返してほしいのだったら、逃げてしまったチワワを買い直すカネを用意しろ!!』とすごんでいた。

新幹線の線路上に逃げ出したチワワは、最高級でプレミアがついていて、あらたに買い直す場合には、数千万円はかかると言うことであった。

そのことを聞いたちえりの母親は、びっくりしてその場に座り込んでしまった。
/100ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ