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オレンジ色の世界で。
第3章 母の皮を被った名探偵。
ベッドの上で体育座りしている母は、普段より少し若く目に映る。
静かに、真剣な眼差しで漫画を読んでいた。
ぼくが十秒に一度、その股間のあたりをチラ見してるなんて思いもしないだろう。
一応、形式的にぼくも漫画を手にしているが、全く内容が頭に入ってこない。
時計は二十時を過ぎていた。
好きなテレビ番組が始まっているが、今日に関しては、部屋から出る気にならなかった。
お気に入りのテレビ番組より、母のパンチラを見たいと言う欲望が勝っていたのだろう。
雷は止んだが、風雨は徐々に激しさを増していた。
いよいよ本格的に台風の暴風域に差し掛かっているのかもしれない。
「――ねえ、たかしくん?」
ふと、母は声をあげた。
ぼくは、びくりと反応してしまう。母のことをちらちら見てる事がバレたかもしれない、と思った。
「な、なに、母さん?」
「あのさ、実は、前から気になってたんだけど、ちょっと聞きたい事があって」
「うん、だから、なにを?」
ぼくがそう受け応えると、母は少し間をおいた。
ぺらりぺらりと漫画を二ページ程度進める程度。
「あのね、たかしくんさ、押し入れの奥の方に、エッチな本とか隠してるじゃない?あれってさ、自分で、本屋さんで買ったりしてるわけ?」
その母の問い掛けは、静かに響いた。
ぼくはごくりと息を飲んだ。母はぼくの方は見ずに、引き続き漫画を、真剣な眼差しで読んでいる。
「えーっと、その、押し入れの奥に、隠してこと、知ってたんだ、母さん……」
取り敢えず、母の質問には答えない方向で話を進めてみる。
従兄から譲ってもらっていると、本当のことを告げてしまったら、彼からのエロ供給が停止してしまう可能性があると、咄嗟に思ったのだ。
「それはさ、母さん、たまにたかしくんの部屋掃除してるし」
「掃除してくれているのは知ってるけど、まさか押し入れの奥までしてるとは思わなかったよ」
「普段は押し入れの奥まではしてないよ。友達にね、男の子は中学生くらいになると、そういう如何わしいモノを手に入れて部屋の何処かに隠してるって聞いたから、試しに探してみたら、本当にあったってだけだよ」
母の言葉を聞き、ぼくはかなり衝撃を受けていた。
しかし、それと同時に少し高揚してしまっている自分もいた。
静かに、真剣な眼差しで漫画を読んでいた。
ぼくが十秒に一度、その股間のあたりをチラ見してるなんて思いもしないだろう。
一応、形式的にぼくも漫画を手にしているが、全く内容が頭に入ってこない。
時計は二十時を過ぎていた。
好きなテレビ番組が始まっているが、今日に関しては、部屋から出る気にならなかった。
お気に入りのテレビ番組より、母のパンチラを見たいと言う欲望が勝っていたのだろう。
雷は止んだが、風雨は徐々に激しさを増していた。
いよいよ本格的に台風の暴風域に差し掛かっているのかもしれない。
「――ねえ、たかしくん?」
ふと、母は声をあげた。
ぼくは、びくりと反応してしまう。母のことをちらちら見てる事がバレたかもしれない、と思った。
「な、なに、母さん?」
「あのさ、実は、前から気になってたんだけど、ちょっと聞きたい事があって」
「うん、だから、なにを?」
ぼくがそう受け応えると、母は少し間をおいた。
ぺらりぺらりと漫画を二ページ程度進める程度。
「あのね、たかしくんさ、押し入れの奥の方に、エッチな本とか隠してるじゃない?あれってさ、自分で、本屋さんで買ったりしてるわけ?」
その母の問い掛けは、静かに響いた。
ぼくはごくりと息を飲んだ。母はぼくの方は見ずに、引き続き漫画を、真剣な眼差しで読んでいる。
「えーっと、その、押し入れの奥に、隠してこと、知ってたんだ、母さん……」
取り敢えず、母の質問には答えない方向で話を進めてみる。
従兄から譲ってもらっていると、本当のことを告げてしまったら、彼からのエロ供給が停止してしまう可能性があると、咄嗟に思ったのだ。
「それはさ、母さん、たまにたかしくんの部屋掃除してるし」
「掃除してくれているのは知ってるけど、まさか押し入れの奥までしてるとは思わなかったよ」
「普段は押し入れの奥まではしてないよ。友達にね、男の子は中学生くらいになると、そういう如何わしいモノを手に入れて部屋の何処かに隠してるって聞いたから、試しに探してみたら、本当にあったってだけだよ」
母の言葉を聞き、ぼくはかなり衝撃を受けていた。
しかし、それと同時に少し高揚してしまっている自分もいた。