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オレンジ色の世界で。
第3章 母の皮を被った名探偵。
「そ、それっていつ頃の話なの?」
「え?うーん、初めて探したのは一年前くらいかな。それから、定期的に押し入れの奥は確認してる」
「え!?ウソでしょ?一年も前から?それを今まで黙ってたの?」
ぼくは声を上擦らせつつ、思わず大きな声を上げてしまった。
そこで、母は漫画を閉じ漸くぼくと視線を重ねる。
怒っているかもしれないと思ったが、予想外に母は少し申し訳なさそうな表情をしていた。
「――いやぁ、本当はもっと前に話したかったんだけど、勝手に家探しして見つけ出しちゃったからさぁ、何となく言い出しにくくて。まぁ、たかしくんも男の子だし、そういう事に興味がある年頃なのも分かるし。けど、何て言うか、エッチな本を万引きとかする子もいるって聞いたからね、そう言うのはちょっと心配だなぁって……」と母は依然申し訳なさそうな表情でそう言った。
ぼくは今になって母の心配の矛先に気が付き、胸を撫で下ろした。
「ああ、それは無いよ。万引きなんてしない。万引きしたことあるって話は聞いた事はあるけど、ぼくはやらないよ」ここは、きっちりと言い切ってみせた。
そうだ、定期的に従兄からエロ提供を受けているぼくは、危険を冒してまでエロを入手する必要が無い。
その供給が止まってしまったら、或いは……と思わなくも無いが。
「そっか、取り敢えず、万引きとかじゃないって聞いて安心した。たかしくんが持ってるエッチな本とか結構高額だからね、ちょっと心配だったんだよね。で、それはさて置き、どうやって手に入れてるの?」
母は心配を口にしつつも、ぐいっと踏み込んできた。
その表情は申し訳なさそうな感じから、まるで名探偵かの様な好奇心剥き出しの表情へと変貌を遂げていた。
「え?うーん、初めて探したのは一年前くらいかな。それから、定期的に押し入れの奥は確認してる」
「え!?ウソでしょ?一年も前から?それを今まで黙ってたの?」
ぼくは声を上擦らせつつ、思わず大きな声を上げてしまった。
そこで、母は漫画を閉じ漸くぼくと視線を重ねる。
怒っているかもしれないと思ったが、予想外に母は少し申し訳なさそうな表情をしていた。
「――いやぁ、本当はもっと前に話したかったんだけど、勝手に家探しして見つけ出しちゃったからさぁ、何となく言い出しにくくて。まぁ、たかしくんも男の子だし、そういう事に興味がある年頃なのも分かるし。けど、何て言うか、エッチな本を万引きとかする子もいるって聞いたからね、そう言うのはちょっと心配だなぁって……」と母は依然申し訳なさそうな表情でそう言った。
ぼくは今になって母の心配の矛先に気が付き、胸を撫で下ろした。
「ああ、それは無いよ。万引きなんてしない。万引きしたことあるって話は聞いた事はあるけど、ぼくはやらないよ」ここは、きっちりと言い切ってみせた。
そうだ、定期的に従兄からエロ提供を受けているぼくは、危険を冒してまでエロを入手する必要が無い。
その供給が止まってしまったら、或いは……と思わなくも無いが。
「そっか、取り敢えず、万引きとかじゃないって聞いて安心した。たかしくんが持ってるエッチな本とか結構高額だからね、ちょっと心配だったんだよね。で、それはさて置き、どうやって手に入れてるの?」
母は心配を口にしつつも、ぐいっと踏み込んできた。
その表情は申し訳なさそうな感じから、まるで名探偵かの様な好奇心剥き出しの表情へと変貌を遂げていた。