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オレンジ色の世界で。
第3章 母の皮を被った名探偵。
「――エッチな本を見付けた時は、そう言う事しなかったけど、エッチなビデオを観ちゃった時は、ちょっとだけ、しちゃったよ。昼間に、家で一人だったからさ、ついつい……」と、母はそう言った。
ぼくは、生唾を飲み込む。
エロ本だけでなくビデオもバレていたのかという衝撃も少なからずあったが、母がエロビデオを観てオナニーをしたと言う告白は、まるで鈍器で頭をぶん殴られたかの様な大きな衝撃があったのだ。
「ああ、母さん、ビデオの事も知ってたんだ?タイトルは、一応、エロく無い感じになってたけど」
「うん、だから観ちゃったんだよ。ドラマのタイトルだったから。そしたら、エッチな映像が流れて……最初はびっくりして直ぐに消しちゃったんだけど、続きが気になっちゃって、それで……」
母の声がしおらしくなってゆく。
ぼくは、エロビデオを観てオナニーをした母を責めたい訳では無い。でも、何となくだが、漫画や映画と同じで、エロビデオを観た感想も共有してみたいと、そう思っていた。
「あのさ、母さん?ぼく、最近、また新しいビデオ借りたんだけど、それも観た?」
「いや、観て無いよ。最後に観たの一ヵ月前くらいだもん」
「そ、それじゃさ?新しいの観てみない?今から」
「え、今からって、一階で?」
「うん、だってテレビもデッキも一階にしか無いから。それで、観た感想教えてよ。多分、ウチはさ、床上浸水とかしないだろうし、父さんも帰ってこないし、暴風雨で外に音が漏れてバレることも無いから、タイミング的には丁度いいと思うけど」と、ここまでぼくは、母一人で居間で観て来なよ、と心からそう思って話をしていた。
エロビデオを観た感想を母から聞きたいと、思っていたのだ。自分に似ている女優が乱れる姿を観てどう思うのか、とか。
だが、母はぼくのそう言う思いとは別の提案をしてきた。
「じゃあさ?たかしくんも、下で一緒に観よう?また停電になっちゃったら、母さん怖いしさぁ」
その提案を、ぼくは、迷う事なく受け入れてしまう訳で。
それからぼくと母は、懐中電灯と西遊記と書かれたエロビデオを手に部屋を出て、居間へと向かった。
ぼくは、生唾を飲み込む。
エロ本だけでなくビデオもバレていたのかという衝撃も少なからずあったが、母がエロビデオを観てオナニーをしたと言う告白は、まるで鈍器で頭をぶん殴られたかの様な大きな衝撃があったのだ。
「ああ、母さん、ビデオの事も知ってたんだ?タイトルは、一応、エロく無い感じになってたけど」
「うん、だから観ちゃったんだよ。ドラマのタイトルだったから。そしたら、エッチな映像が流れて……最初はびっくりして直ぐに消しちゃったんだけど、続きが気になっちゃって、それで……」
母の声がしおらしくなってゆく。
ぼくは、エロビデオを観てオナニーをした母を責めたい訳では無い。でも、何となくだが、漫画や映画と同じで、エロビデオを観た感想も共有してみたいと、そう思っていた。
「あのさ、母さん?ぼく、最近、また新しいビデオ借りたんだけど、それも観た?」
「いや、観て無いよ。最後に観たの一ヵ月前くらいだもん」
「そ、それじゃさ?新しいの観てみない?今から」
「え、今からって、一階で?」
「うん、だってテレビもデッキも一階にしか無いから。それで、観た感想教えてよ。多分、ウチはさ、床上浸水とかしないだろうし、父さんも帰ってこないし、暴風雨で外に音が漏れてバレることも無いから、タイミング的には丁度いいと思うけど」と、ここまでぼくは、母一人で居間で観て来なよ、と心からそう思って話をしていた。
エロビデオを観た感想を母から聞きたいと、思っていたのだ。自分に似ている女優が乱れる姿を観てどう思うのか、とか。
だが、母はぼくのそう言う思いとは別の提案をしてきた。
「じゃあさ?たかしくんも、下で一緒に観よう?また停電になっちゃったら、母さん怖いしさぁ」
その提案を、ぼくは、迷う事なく受け入れてしまう訳で。
それからぼくと母は、懐中電灯と西遊記と書かれたエロビデオを手に部屋を出て、居間へと向かった。