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オレンジ色の世界で。
第4章 エロビデオ鑑賞会。
沈黙が生れる。
いや、暴風雨の音はしてるし、エロビデオの卑猥な音も垂れ流れてはいる。
ぼくと母の間だけで会話が消え沈黙が生れたのだ。
それって、要するに、母さん浮気してるんだよ、と同意の発言だと思った。
だとしたら、母は何故それをぼくに言ってしまったのだろう?
それをぼくに告げる意味は全くと言っていい程見出す事が出来なかった。
「そんなに昔じゃないって、結構最近、ってこと?」
「結構最近、かな」
「結構最近に、父さん以外の男のチンコを、エロビデオみたいに、舐めたっていうこと?」
ぼくは、その文言を、少し強い口調で言ってしまった。
それは怒りとか正義心とかでは無く、ただ単に興奮を抑える事が出来なかったから。
けれど、母の耳には、ぼくが怒っている様に響いてしまったかもしれない。
「そう、だね、結構最近に、お父さん以外に、そう言う事をしてしまったの、母さんは……」
「それって、相手は誰なの?ぼくが知ってる人?」
「それは……言いたくないし、言えないよ」
「あのさ、母さん?言えないって事は、ぼくが知ってる人って言ってるのと同じだよ?」
「そうかな?そうとも限らないと思うけど、母さんは……」
「そこまで言っておいて、内緒にするのは、ちょっと狡いと思うよ?」
「ねえ、たかしくん?お父さん以外に、そう言うことしちゃう母さんの事、嫌いかな?」
「うーん、それで、ぼくが母さんの事を嫌いになるかどうかは、少し別の問題の様な気がするけど」
「そうかな?浮気してる女とか、汚らわしいって思わないの?」
「汚らわしい……とまでは思わない様な気がする。でも分かんないけど。ぼくの彼女とかお嫁さんに浮気されたら汚らわしいって思うかもしれない」
いや、暴風雨の音はしてるし、エロビデオの卑猥な音も垂れ流れてはいる。
ぼくと母の間だけで会話が消え沈黙が生れたのだ。
それって、要するに、母さん浮気してるんだよ、と同意の発言だと思った。
だとしたら、母は何故それをぼくに言ってしまったのだろう?
それをぼくに告げる意味は全くと言っていい程見出す事が出来なかった。
「そんなに昔じゃないって、結構最近、ってこと?」
「結構最近、かな」
「結構最近に、父さん以外の男のチンコを、エロビデオみたいに、舐めたっていうこと?」
ぼくは、その文言を、少し強い口調で言ってしまった。
それは怒りとか正義心とかでは無く、ただ単に興奮を抑える事が出来なかったから。
けれど、母の耳には、ぼくが怒っている様に響いてしまったかもしれない。
「そう、だね、結構最近に、お父さん以外に、そう言う事をしてしまったの、母さんは……」
「それって、相手は誰なの?ぼくが知ってる人?」
「それは……言いたくないし、言えないよ」
「あのさ、母さん?言えないって事は、ぼくが知ってる人って言ってるのと同じだよ?」
「そうかな?そうとも限らないと思うけど、母さんは……」
「そこまで言っておいて、内緒にするのは、ちょっと狡いと思うよ?」
「ねえ、たかしくん?お父さん以外に、そう言うことしちゃう母さんの事、嫌いかな?」
「うーん、それで、ぼくが母さんの事を嫌いになるかどうかは、少し別の問題の様な気がするけど」
「そうかな?浮気してる女とか、汚らわしいって思わないの?」
「汚らわしい……とまでは思わない様な気がする。でも分かんないけど。ぼくの彼女とかお嫁さんに浮気されたら汚らわしいって思うかもしれない」