パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 １０６日後

早喜が、最初にマンションに来てから１０６日が過ぎた。

和空が週末の仕事を終えたのは、１９時を過ぎた頃だった。
仕事を、終えた事を早喜のスマホで送ると、足早に会社を後にした。

和空が外に出て、暫く待つと、見馴れない２ドアクーペの車が目の間に停まった。
助手席の窓が降り、運転席から、「乗って」と、早喜の声がした。

和空は車のドアを開け、乗り込むと車は直ぐに走り出した。

早喜は、ハンドルを握ったまま、
「この車、驚いたでしょ、あなたの奥様も３年も働けば買えるわよ。」
「はい、早喜様。」
そう答えたが、後半は和空には、関係の無い話でしかなかった。
早喜の話は続き、
「今日は大丈夫だった。金曜なのに予定はなかったの。」
「はい、早喜様。」
和空は約３ヶ月の間に、調教で早喜様と呼ばなければならないが、屈辱もなにも無かった。

赤信号で停まると、早喜は首輪を取り出し和空の首に巻きつけた。
「ねぇ、首輪つけて嬉しいの？」
早喜は意地悪く尋ねた。
「はい、早喜様の犬になれて嬉しいです。」
「すっかり変態ね。変態ついでに、これも着けてあげるわ。」
早喜は、和空にアイマスクを着けた。
「今日行く所は、犬には教えられないの。着いたら外してあげるから。」
和空は余計なことは尋ねずに、「はい。」と、だけ答えた。

青信号になり、車が走り出すと、早喜は話を続けた。
「今日はね、部屋を借りてるの、あと、お客様もいるので粗相のないように注意してね。」
和空は「はい。」とだけ答えるが、他人が来ることに不安を覚えた。
不安を察してか、早喜は付け加えるように
「大丈夫よ、来るのは２人だけ、私達と同じようなものよ。」
相手も２人と聞いて、少し安心して「はい。」と答えた。