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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第8章 3年後
八月の終わりの、暑さの残る夕刻、佐脇は、幹線道路から一本入った住宅街を、メモの住所を頼りに歩いていた。
古くからの住宅街で、敷地の広い家が多く立ち並んでいた。
一軒の住宅の前で立ち止まると、全体を見ながらメモと表札を確認した。
新しい家ではないが、十分に大きな家で住人が中流層では無いことは分かる。
佐脇は、腕時計を見て、約束の時間に少し早いことを確認していると、背後から声を掛けられた。
声の主は、昔ながらのセーラー服を着た少女だった。
「あの、うちに用事でしょうか?」
佐脇は、振り向き、頭を下げて、
「井縫火露市さんの、娘さんでしょうか?」
少女が、頷き「はい。」と、返事すると、佐脇は名刺を取り出し、
「今日は、お父さんと約束をしてお邪魔させてもらいます。できればこの名刺を持って来た事をお伝え願えませんか。」
佐脇の名刺を受け取ると、後ろに束ねた髪を揺らしながら、そのまま家に入って行った。
少女が、入っていった扉から出できたのは、母親だった。
明るい色のジャケットにタイトスカートで、来客用に仕事の服をそのまま着ていた。
少女の母親であり、井縫火露市の妻である女は、佐脇のもとへ歩み寄り、
「すいません、主人は用事があって、まだ帰って無いんです。」
「そうですか、では、奥様だけでもいいのでお話しをいたしたいのですが。」
佐脇は、女の後について、家へと入って行った。

少女はリビングで、名刺を見ていた。
名前は佐脇喜義、役職は、代表取締役となっていた。会社は知らなかった。

リビングに二人が入って来て、母親から席を外すように言われ、名刺を持ったまま、2階の自室に上がった。
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