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夫ではない「貴方」に抱かれる物語
第8章 横浜スタジアムにて
阿部のバットが空を切る。
ストライク!バッター、アウト!
その瞬間、横浜スタジアムのスタンドはワーッともゴーッとも形容し難い大音響に包まれる。
私ももちろん、座っていられず大興奮のあまり、隣の貴方と抱き合ってしまう。
そこまでは、ファン同士の良くある歓喜の瞬間。
我にかえって貴方の背中に回した手を下ろそうとすると、貴方の腕に力がこもり、私はそのまま抱きすくめられてしまう。。
えっ?だめ。あっ。。。!
予感はあった。
巨人の独走と言われたペナントレース。2位ベイスターズが追い上げている。直接対決となった2戦目、外野席をなんとか1枚手に入れ、横浜スタジアム入りする私。
クールビズのYシャツに、青いベイスターズタオルを首にかけ、拳をあげて声援を送っている、見ず知らずの貴方の隣に腰を下ろす。
2点のビハインド。追い詰められているところに
筒香のホームラン!歓声が、上がる。最初は前後左右の人、誰彼構わず乾杯の嵐。隣の貴方ともビールの紙コップを高く合わせ、視線が交差する。
6回裏、ソトのツーベースで同点に追い付く。
観客は皆、ハイタッチで盛り上がる。最後に貴方と、何度も手を合わせて興奮をわかち合う。
同じ回、ロペスのツーベースで遂に逆転!
ハイタッチで飽きたらず、私は立ち上がって、貴方と指を絡ませ、年甲斐もなくピョンピョン飛び上がってしまう。
座ってからも、貴方の指は私の手を捉えたまま、
ゲームセットの瞬間を迎える。。。
周りも皆、ハグやハイタッチの嵐の中、私と貴方のそれも、さほど浮いている様子もない。
そのどさくさに紛れ、貴方はわたしを抱きしめたまま、耳元に唇を近づける。
来て、俺と。
興奮冷めやらぬスタンドから、私は貴方に手を引かれ、建物の死角に連れ込まれる。。。
激しく唇を吸われながら、私の胸は貴方に荒々しく揉みしだかられる。
おねえさん、反則。。。
おねえさんのこのボール、掴みたくて仕方ないなかった。俺のバット、こんなになっちゃったよ。。
私の右手を自分に導きながら、なおも激しく乳房をまさぐる貴方。
あまりに陳腐な例えに、吹き出しそうになりながら、私は貴方に年上らしく忠告する。
そんなオヤジギャグ言ってると、若い子に「セクハラ!」って嫌われちゃうよ。
痛っ!ちょっ、ちょっと、暴投!
ストライク!バッター、アウト!
その瞬間、横浜スタジアムのスタンドはワーッともゴーッとも形容し難い大音響に包まれる。
私ももちろん、座っていられず大興奮のあまり、隣の貴方と抱き合ってしまう。
そこまでは、ファン同士の良くある歓喜の瞬間。
我にかえって貴方の背中に回した手を下ろそうとすると、貴方の腕に力がこもり、私はそのまま抱きすくめられてしまう。。
えっ?だめ。あっ。。。!
予感はあった。
巨人の独走と言われたペナントレース。2位ベイスターズが追い上げている。直接対決となった2戦目、外野席をなんとか1枚手に入れ、横浜スタジアム入りする私。
クールビズのYシャツに、青いベイスターズタオルを首にかけ、拳をあげて声援を送っている、見ず知らずの貴方の隣に腰を下ろす。
2点のビハインド。追い詰められているところに
筒香のホームラン!歓声が、上がる。最初は前後左右の人、誰彼構わず乾杯の嵐。隣の貴方ともビールの紙コップを高く合わせ、視線が交差する。
6回裏、ソトのツーベースで同点に追い付く。
観客は皆、ハイタッチで盛り上がる。最後に貴方と、何度も手を合わせて興奮をわかち合う。
同じ回、ロペスのツーベースで遂に逆転!
ハイタッチで飽きたらず、私は立ち上がって、貴方と指を絡ませ、年甲斐もなくピョンピョン飛び上がってしまう。
座ってからも、貴方の指は私の手を捉えたまま、
ゲームセットの瞬間を迎える。。。
周りも皆、ハグやハイタッチの嵐の中、私と貴方のそれも、さほど浮いている様子もない。
そのどさくさに紛れ、貴方はわたしを抱きしめたまま、耳元に唇を近づける。
来て、俺と。
興奮冷めやらぬスタンドから、私は貴方に手を引かれ、建物の死角に連れ込まれる。。。
激しく唇を吸われながら、私の胸は貴方に荒々しく揉みしだかられる。
おねえさん、反則。。。
おねえさんのこのボール、掴みたくて仕方ないなかった。俺のバット、こんなになっちゃったよ。。
私の右手を自分に導きながら、なおも激しく乳房をまさぐる貴方。
あまりに陳腐な例えに、吹き出しそうになりながら、私は貴方に年上らしく忠告する。
そんなオヤジギャグ言ってると、若い子に「セクハラ!」って嫌われちゃうよ。
痛っ!ちょっ、ちょっと、暴投!