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スカーレット オーク
第22章 22 ペンションの朝

そろそろ朝食にやってきた客で食堂がにぎやかになってきた。
メニューは決まっていて客が席に着いたら出していくだけなので慌てることはないが、こういう接客サービスに不慣れな緋紗は緊張でギクシャクしていた。
直樹をちらっとみるとスマートに運んで下げている。
自分の不器用さを恨めしく思いながらとにかくできることをこなしていった。
客が引けたころ食器を下げている緋紗に「もうここはいいから陶芸教室お願いするよ」と、和夫が頼んできた。
小夜子が、「和夫さんにも教えてあげて」と、花のように笑って言い、直樹をみると「もう僕一人で大丈夫だから」と、厨房へ入っていった。
「はい。じゃあアトリエに向かいます」
ぺこりと頭を下げて裏口を出た。
メニューは決まっていて客が席に着いたら出していくだけなので慌てることはないが、こういう接客サービスに不慣れな緋紗は緊張でギクシャクしていた。
直樹をちらっとみるとスマートに運んで下げている。
自分の不器用さを恨めしく思いながらとにかくできることをこなしていった。
客が引けたころ食器を下げている緋紗に「もうここはいいから陶芸教室お願いするよ」と、和夫が頼んできた。
小夜子が、「和夫さんにも教えてあげて」と、花のように笑って言い、直樹をみると「もう僕一人で大丈夫だから」と、厨房へ入っていった。
「はい。じゃあアトリエに向かいます」
ぺこりと頭を下げて裏口を出た。

