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スカーレット オーク
第25章 25 スカーレットオーク

直樹が緋紗を外に連れ出す。
ペンションの周りにはよく見るといろんな木が生えていた。
その中で変わった葉っぱが紅葉している。
細長い炎の様なギザギザした不思議な形だ。
「面白い形の葉っぱですね」
「綺麗でしょ。スカーレットオークって言う木だよ。」
――スカーレット……緋色の木。
「普通にモミジも綺麗だけど僕はこの木の紅葉のほうが好きだな」
自分のことを好きだと言われるような気がして緋紗は嬉しくなり、スカーレットオークが好きになった。
「どんぐりも丸っこくてなんか変わってるだろう」
緋紗のてのひらに直樹はどんぐりを三個乗せた。
「ほんとだ。なんか変わってて可愛い」
「さて仕上げするかな。今日は小夜子さんがピアノを弾くそうだから楽しみにするといいよ」
「そうなんですか。なんかすごそうですね」
「すごいよ、実際。ただディナータイムの演奏は有名で静かめな曲を選ぶからね。小夜子さんには合ってないな」
「えー。昨日の選曲よかったんですか?」
緋紗が目を丸くする。
「小夜子さんの演奏がお目当てでくる人もいるけど僕のは何でもいいんだよ」
笑いながら歩く直樹の色々な側面に驚かされるばかりの緋紗だった。
ペンションの周りにはよく見るといろんな木が生えていた。
その中で変わった葉っぱが紅葉している。
細長い炎の様なギザギザした不思議な形だ。
「面白い形の葉っぱですね」
「綺麗でしょ。スカーレットオークって言う木だよ。」
――スカーレット……緋色の木。
「普通にモミジも綺麗だけど僕はこの木の紅葉のほうが好きだな」
自分のことを好きだと言われるような気がして緋紗は嬉しくなり、スカーレットオークが好きになった。
「どんぐりも丸っこくてなんか変わってるだろう」
緋紗のてのひらに直樹はどんぐりを三個乗せた。
「ほんとだ。なんか変わってて可愛い」
「さて仕上げするかな。今日は小夜子さんがピアノを弾くそうだから楽しみにするといいよ」
「そうなんですか。なんかすごそうですね」
「すごいよ、実際。ただディナータイムの演奏は有名で静かめな曲を選ぶからね。小夜子さんには合ってないな」
「えー。昨日の選曲よかったんですか?」
緋紗が目を丸くする。
「小夜子さんの演奏がお目当てでくる人もいるけど僕のは何でもいいんだよ」
笑いながら歩く直樹の色々な側面に驚かされるばかりの緋紗だった。

