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スカーレット オーク
第39章 39 赤いドレス
「うん。ごめんなさい。ここにいる間がとても楽しかったから」

 いじらしく少しずつ明るさを取り戻してきた様子に嗜虐的な気持ちが湧いてきた。

「緋紗こそ興奮するとほかの男について行ってしまうんじゃないのか?」

 緋紗は自分から直樹を誘ってきたことを思い出したらしく、真っ赤になってまたうつむいてしまった。
もう少し責めてみたい気持ちもあったがこれ以上は本当に泣かせてしまうだろう。
直樹は緋紗の肩を抱いて自分のほうに引き寄せパジャマのボタンを外し、乳房を愛撫してズボンに手を差し込む。

「あ……」

 緋紗が直樹の手を止めようと思わず握ると、その手を直樹は握り返し、緋紗自身で敏感な部分を触らせた。

「興奮したら自分でするんだよ?ほら」

 高圧的に直樹は指示し、緋紗は泣きそうな顔になって従う。
息が荒くなっている緋紗のもう片方の手に直樹の勃起したものを握らせる。

「はああ……」

 高ぶってきているのか、「見ないで」と、哀願してきた。

「眼鏡外そうか」

 薄く笑う直樹に緋紗は耳まで真っ赤にしている。
もういくのだろう。
緋紗の手の動きが早くなっている。

「ん……。くぅっ」

 直樹が緋紗の乳房を弄びながら様子を見ていると、彼女は太ももを固く閉じて前傾姿勢を取り始めた。
顔だけ上げ苦しげに眉をしかめている。
動きが止まってすぐに身体の筋肉が弛緩するのが分かった。

「ちゃんといけた?」
「直樹さんは意地悪ですね。」

 直樹は泣きべそ顔でぐったりとしている緋紗のパジャマを脱がせ全裸にした。

「もう目をつぶっていても緋紗の身体は思い出せるよ。でも更新させて」
「えっ」
「しばらく会えないから、オジサン頑張ろうかな」

 くすっと緋紗が笑う。
直樹は彼女の頬を撫で、できるだけ優しくキスをした。
そして長い間、契った。
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