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スカーレット オーク
第53章 53 静岡へ再び
直樹はワンピースのボタンをへそのあたりまで外しそのまま下に降ろして脱がせ、ブラジャーも下着もあっという間にはぎとる。
直樹は薄いブルーのカジュアルシャツとグレーのハーフパンツで爽やかだが緋紗は全裸で心細そうな面持ちだ。

「他の男に触らせたりしてない?」
「まさか」

 抗議するように言う緋紗に直樹はお構いなしで身体を撫ではじめる。

「僕は緋紗のことだけ考えてたよ」

 ハーフパンツずらし起立した剛直をすぐさま挿入する。

「あぁ、ぅっ」

 意地悪なのか優しいのかよくわからないまま弄られて、縋り付くしかないような気持ちで緋紗は受け入れた。
大した愛撫もされていないのにすぐに受け入れられるようになってしまった自分の身体に驚いてしまう。――私だって直樹さんだけだよ。

薄っすら汗ばんできた直樹は動くのをやめシャツを脱ぎ捨てた。
逞しい胸や肩、腕を見てまた緋紗は感じてくる。

「教えたようにした?」

 直樹の首に巻き付けていた緋紗の左手を取り乳房に置いて右手を股間に滑らせる。

「えっ」

 緋紗は密かな自慰行為がばれたような後ろめたさと恥ずかしさで横を向いた。

「して見せて」
 
 抵抗感があるのに催眠術にかかったように緋紗は言われるままに手を動かしてしまう。
直樹のクールな目が緋紗をよりいたいけな気持ちにさせる。

「あっ、直樹さんっ……」

 名前を呼んですぐさま達してしまう。

「早いんだね。」

 笑って直樹は息を荒くしている緋紗にキスをした。

「僕もイっていい?」
「は、い」

 喘ぎ喘ぎ返事をした。――直樹さんの好きにしてくれていい。
感じ過ぎて何も考えられなかった。
直樹が激しく動く。
緋紗は堪らなくなって直樹の両肩を強く握った。
直樹も、「緋紗」と、名前を呼んでから放出した。
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