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スカーレット オーク
第69章 69 距離
早苗に出産祝いの品を選んでもらい直樹はペンション『セレナーデ』に向かった。
『もしもし。大友です』
『あ、お。少々お待ちください』
そばに緋紗でもいたのだろう、和夫は少しして話し始めた。
『すまん。ちょっと立て込んでて。珍しいな電話よこすなんて』
『出産祝い持ってきたんですけど下の駐車場で渡しましょうか。後五分で着きます』
『えーっと。わかった。行くから待っててくれ』
『はい』
ペンションから離れた駐車場で直樹は待った。