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スカーレット オーク
第71章 71 新緑
春の植え付け時期がやってきた。
直樹は一本一本、杉の苗木を大事に扱い一定の間隔でしっかり植えていく。
若い杉の香りはまだまだ淡いがすががすがしくて春を感じさせる。
直樹の植え付けも、こなれてきており、ずいぶんと多くの本数を綺麗に早く植えられるようになっている。
先輩の望月が、
「そろそろ一人前だな。」
と、ほめてくれた。
またこの春から直樹は現場管理責任者となり収入があがった。――次は統括現場管理責任者かな。
直樹にしては能動的な役職へのアプローチをする。
気ままな仕事からより大きな責任ある仕事としてとらえ始めた証拠でもあった。
一度離れようと決心をしたからこそ、今は自分の仕事がとても尊いものに思える。
森から離れることは自分を捨てるようなものだった。
それを緋紗は気づかせてくれた。
もう二度と同じ過ちは繰り返すまい。
秋から春にかけ、たんなる趣味のような講座の受講もやめ、自分の持っている資格などちゃんと生かせるように頑張った。
そして休日はこれからの生活の基盤作りに励んでいる。
直樹は一本一本、杉の苗木を大事に扱い一定の間隔でしっかり植えていく。
若い杉の香りはまだまだ淡いがすががすがしくて春を感じさせる。
直樹の植え付けも、こなれてきており、ずいぶんと多くの本数を綺麗に早く植えられるようになっている。
先輩の望月が、
「そろそろ一人前だな。」
と、ほめてくれた。
またこの春から直樹は現場管理責任者となり収入があがった。――次は統括現場管理責任者かな。
直樹にしては能動的な役職へのアプローチをする。
気ままな仕事からより大きな責任ある仕事としてとらえ始めた証拠でもあった。
一度離れようと決心をしたからこそ、今は自分の仕事がとても尊いものに思える。
森から離れることは自分を捨てるようなものだった。
それを緋紗は気づかせてくれた。
もう二度と同じ過ちは繰り返すまい。
秋から春にかけ、たんなる趣味のような講座の受講もやめ、自分の持っている資格などちゃんと生かせるように頑張った。
そして休日はこれからの生活の基盤作りに励んでいる。