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第1章 黒煙のレクイエム

「御桜里…あんたどうしたいのよ…マクドのバイトで再就職できる制度があるよと言うたのに、就職することをあきらめるなんて、悲しいこと言わないでよ…御桜里、御桜里ってば…」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…アタシ…やりたいことがないまま４年間通してきたから…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「困ったわねぇ…」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…みんなは次々と内定をもらっているのに…アタシだけは…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」

御桜里は、なおもグスングスンと泣きながら友人にこう言うた。

「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…マクドのバイトで就職することができる制度を利用しても…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…市役所か銀行か郵便局かJAの職員しかないから意味ないのよ…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」

御桜里がよりひどく泣きじゃくっていたので、友人は大きくため息をついてからこう言うた。