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黒煙のレクイエム
第1章 黒煙のレクイエム

「御桜里、この前もあんたに話したと想うけれども、正規の雇用になったとしても6ヶ月契約で更新できるのは4回だけ…3年目がないのは本当のことなのよ…上の人間は『正規の職員は2年間しかいることができんけどそれでもいいのかね…』と言うて、契約職員の方は1年だけど更新すれば何年でもいることができるから、契約職員の方がいいよ…』と言うたわ…お給料はがんばれば自然にあがるからなどとかわけのわからないことばかり言うていた…他の職員さんたちも『契約職員でも勤務態度がよかったら何年でもいることができるよ。』という言うて、やめられんやめられんやめられんやめられんやめられん…アタシは周囲のクソバカどもの言うことは信用できない…だからJAの職員をやめたのよ…」
「そうだったのね…」
友人は、のみかけのスムージーをひとくちのんでから御桜里にこう言うた。
「そうだったのね…」
友人は、のみかけのスムージーをひとくちのんでから御桜里にこう言うた。

