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第1章 黒煙のレクイエム

７

11月20日のことであった。

両親は、御桜里を結婚させるためにお見合いの段取りを取ることにした。

はるひこがこずえと不仲になっている…

涼介はどんなにがんばってもお給料は12万円の手取りのまま…

職場は正規の職員として涼介を雇いたい…

けれど、身丈に合う金額のお給料が払えないから契約職員のままにする…

契約職員だから、結婚できない…

………と言うことで、お嫁さんが来てくれない。

お嫁さんが来てくれないから、あきらめるしかない…

お嫁さんが来る見込みがなくなった…

深刻だ…

非常に深刻な問題だ…

どうしよう…

両親は、手遅れになる前に御桜里だけてもいいから結婚できる機会を与えてあげたいと思っていたけん、ヤッキになっていた。

ところ変わって、はるひこが勤務している職場にて…

部長から呼び出されたはるひこは、部長室へ行った。

はるひこは、部長からこの間の話はどうするのだと聞かれた。

はるひこは、悩んだ末に部長に御桜里が近いうちに大学をやめると伝えた。

それを聞いた部長は、残念そうな表情ではるひこに言うた。