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第1章 黒煙のレクイエム

「こずえさん!!うちはね!!店長にだまされていたことに気がついたのでものすごく怒っているのよ!!給料から差し引かれた額が大きすぎるのでドーリでおかしいと思っていたら、差し引かれた額がヤクザの事務所の上納金になっていた…店長はケイヒセツヤクのためと言うてたけど、うちらはガマンの限度が来ているけん、今から勝手に帰るから…こずえさん!!あんたもわかっとんやったら早く逃げ出してよね!!」

女性従業員さんの言葉を聞いたこずえは、職場にだまされていると言うことに気がついたので、大急ぎで帰る支度をして、勝手に早引きをした。

それから60分後のことであった。

「オーイ!!ガソリンを入れてくれぇ!!」
「ガス欠しそうなんだよ!!」
「家に帰れなくなってしまうよぉ!!」

ガソリンスタンドに来たお客さまが大勢押しかけていて、給油してくれと叫んでいた。

しかし、従業員さんがひとりもいなかったので、大パニックにおちいっていた。

そしてとうとう、お客さまたちが暴徒化したので、大規模な暴動に発展した。