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第2章 黒煙のレクイエム・２

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話は、2017年９月２日の夜８時過ぎのことであった。

場所は、岐阜県内の県道にて…

道路の右側の施設へ向かって侵入した白のワンボックスカーが左側の車線を走っていた黒のセダンとぶつかりそうになったトラブルが発生した。

黒のセダンに乗っている20歳の男は、白のワンボックスカーの運転手の男性にキレていた。

道路の右側にあるドラッグストアの敷地内の駐車場で５分間走った末に、白のワンボックスカーが停止した。

20歳の男は、ワンボックスカーの運転手の男性に殴るけるの暴行を加えた末に、ナイフで刺殺した後、逃走した。

20歳の男は、事件を起こしてから約６ヶ月間逃げ回っていたが、逃走先の埼玉県にある簡易宿で手持ちがなくなったので、自暴自棄におちいった。

そのあげくに、埼玉県ワラビ市内ある警察署の生活安全課に保護された。

男は、身元引受人の人が迎えに来なければ帰れない状態になっていたので、留置場の中で拘束されていた。

４月１日頃、身元引受人の女性が来たのでシャクホウだと警察官から言われた。

男は留置場から出ることができた。

男の身元引受人は、こともあろうに山尾の家とリエンして家出中であったこずえである。

こずえは、実家の母親から頼まれて知人の男性の実の息子さんを迎えに来た。

岐阜県で実母と暮らしいと言うてたが、実母の再婚相手の暴力が原因で居場所がない。

そこで、結城市で暮らしている実父のもとへ帰ることになった。

めんどいことを頼まれたこずえは『なんでうちがクソバカの父子(おやこ)を元通りにしないといけないのよ…』と怒っていた。