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黒煙のレクイエム
第2章 黒煙のレクイエム・2
(ガツーン!!)

「痛い…頭が痛い…」
「ヤロー!!ぶっ殺してやる!!」
「殺さないでくれ~殺さないでくれ~」
「ふざけんなよクソバカ主任!!オレはきさまのバカのわがままのせいで、どんな想いをしているのか分かってないのか!?」
「ああ、田名部くんの言いたいことはよく分かっているよぉ…」
「そないに想うのであれば、クソバカ甘やかすのをやめろ!!」
「分かった…分かったよぉ…田名部くんはオイゴのつらい気持ちを分かってくれると想ってワシはお願いしたのだよ…」

主任の男性が言うた言葉に対して、綱慶はかたいもので主任の男性の頭を殴りつけてからこう言うた。

「いたーい!!」
「きさまのバカ(オイゴ)の私立高校の寮の寮長がバカだからきさまもバカなんだよ!!寮生活がイヤだからなんだと言いたいのだ!!」
「オイゴはな…ホンマに寮生活がイヤなんだよ…」

綱慶は、かたいもので主任のこめかみを殴り付けた。

(ガーン!!)

「痛い…」
「きさま!!殺すぞ!!」
「殺さないでくれ…命だけは助けてくれ…ワシは、お姉が恐ろしいから仕方なくやったのだよからんだよぉ…ワシの目の中に入れても痛くないひとつぶダネのオイゴのために…頼む…殺さないでくれ…」

綱慶は、しぶしぶとした表情で主任の男性にお金が入っているふうとうを出してテーブルの上に置いたあと、主任の男性の背中をけとばして出て行った。
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