パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 黒煙のレクイエム・２

次の朝のことであった。

場所は、綱慶が勤務している職場にて…

綱慶は、ものすごく重い足取りで職場に出勤してきた。

女性従業員さんは、ものすごく重い足取りで出勤をしてきた綱慶に声をかけた。

「田名部さん。」
「ああ…おはよう…」
「田名部さん、どうしたのですか…顔が真っ青になっていますよ…」
「ちょっと、身体が…そうだ、主任はどうしたのかな？」
「主任は、イボジが痛いから休むと言うていたけど…」

女性従業員さんの言葉を聞いた綱慶は、ものすごくあきれた声で『ハァ～』と言うて拍子抜けした。

すると、別の女性従業員さんが主任の男性がずる休みをして豪遊しているのではないのかと言うた。

「主任ね、イボジだとウソついてずる休みをしたのよ…今ごろ東京へ行って、ゼータクザンマイをしていると思うよ…」
「それホンマのことなん!?」
「ホンマにホンマなのよ…この前雨が降っていた時も『大雨特別警報が出そうだから休む…』と言うてやすんだ時がもっとひどかったわよ…あの時、特別警報が発令されるほどの雨量じゃなかったわ…主任はその時ね…特別警報をダシにして、知人の知人のヤクザの家で、花札遊びをしていたのよ。」

女性従業員さんたちは、口々に主任の男性の悪口を言いまくっていたが、綱慶は何も言わずに仕事の準備をしていた。