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第1章 黒煙のレクイエム

｢御桜里ちゃん、どうしたのよ一体…一体何があったのよぉ…｣
｢やかましいわね!!アタシのことをグロウしておいてヘーゼンとしていられるわね!!あんたのことは一生許さないから!!｣

こずえに思い切り怒鳴りつけた御桜里は、自分の部屋に駆け込んだ後、部屋のカギをかけて閉じこもってしまった。

こずえは、御桜里がいる部屋の前へ行って、部屋の外から呼びかけていた。

｢御桜里ちゃん、御桜里ちゃん、一体何があったのよ…悩みがあるのだったら聞いてあげるわよ…御桜里ちゃん…｣

御桜里が部屋の中でより強烈な声をあげて泣き叫んでいた。

こずえは、ものすごく弱った表情で御桜里に呼びかけた。

｢御桜里ちゃん、もしかしたら就職のことで悩んでいるのかな…御桜里ちゃん、就職のことだったら義姉さんが知っている人に頼んで会社の情報を取り寄せてあげるから…御桜里ちゃんが卒業後に就職できるようにしてあげるから…義姉さん、ヤクソクを守る…｣

こずえは、御桜里に就職に関する情報を持って帰ると言うた。

困ったわ…

どうしよう…

御桜里ちゃんの就職情報を大急ぎで取り寄せないと…

無職になってしまう…

どうしよう…