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第1章 黒煙のレクイエム

３

11月６日頃のことであった。

御桜里は、シューカツができないことを理由に大学を勝手に休んだ。

みんながシューカツをしている時に、義姉(あね)が就職の情報を取ってくると言うから待っているのよ…

義姉は、口先だけでまったく動かないから信用できない…

大学にいても意味がないわ…

だから、もうやめる…

大学から飛び出した御桜里は、泣きながら走り去った。

その日の夜７時過ぎのことであった。

ところ変わって、古河市横山町にある家にて…

家の居間の食卓には、こずえと両親と涼太がいて、晩ごはんを食べていた。

テーブルの上には、こずえが作った豚肉をゆでたサラダが置かれていた。

両親は、涼太と同い年の男の子が付き合っていたカノジョにプロポーズをして、近く入籍をする事が決まったので、お祝いになにを贈るかを話していた。

こずえも、涼太の両親の話を聞いてお祝いは何がいいかなと言うて話をしていた。

涼太は、自分は契約社員でお給料が少ないから結婚なんかできないと想いながらごはんを食べていた。

そんな中で、御桜里がものすごく悲しい表情をして帰宅した。

疲れて帰って来た御桜里にこずえはやさしい声で『一緒にごはんを食べようね。』と言うた。

けれど、御桜里は『よくもアタシをグロウしたわね!!許さない!!』ど言うてこずえに怒鳴りつけた。

こずえは、一緒にごはんを食べようねと御桜里に言うたのに、御桜里が急に怒り出したのでコンワクしていた。