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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠 ー13years agoー
「…だったらさっさと死ねよ。」
屋上で、友達とお弁当を食べようとして、屋上の重たい扉を開けかけた私の耳に、不穏なセリフが飛び込んできた。
ドアを閉めるべきか、開けるべきか悩んでそぅっと隙間から覗く。
声の主を確認したいような、したくないような、緊張感に固まっていた私の肩を、誰かが急にポンと叩いて、私は息を飲んで飛び上がった。
私のリアクションに逆に驚いたのは、後からきた友達の朱莉ちゃん。
一緒にお弁当を食べる予定で、朱莉ちゃんは購買にパンを買いに行ってたのだった。
「どしたの、よっちん。」
「…なんか、先客がいるっぽいんだけど…なんか、取り込み中っていうか…」
「そなの?先輩かな。怖いヒトじゃなければ大丈夫なんじゃない?」
「………怖いヒトかも…」
私と一緒にそっと隙間を覗いた朱莉ちゃんは
「玄くん…」
と呟いた。
屋上で、友達とお弁当を食べようとして、屋上の重たい扉を開けかけた私の耳に、不穏なセリフが飛び込んできた。
ドアを閉めるべきか、開けるべきか悩んでそぅっと隙間から覗く。
声の主を確認したいような、したくないような、緊張感に固まっていた私の肩を、誰かが急にポンと叩いて、私は息を飲んで飛び上がった。
私のリアクションに逆に驚いたのは、後からきた友達の朱莉ちゃん。
一緒にお弁当を食べる予定で、朱莉ちゃんは購買にパンを買いに行ってたのだった。
「どしたの、よっちん。」
「…なんか、先客がいるっぽいんだけど…なんか、取り込み中っていうか…」
「そなの?先輩かな。怖いヒトじゃなければ大丈夫なんじゃない?」
「………怖いヒトかも…」
私と一緒にそっと隙間を覗いた朱莉ちゃんは
「玄くん…」
と呟いた。