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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠  ー13years agoー
カメラで写真が撮れる原理なんか知らない。そんなのはどうでもいい。
でも、昔の写真とか見ると、その時のコトとか思い出したり。
桜の写真を見て、その季節にまつわる記憶が蘇ったり…そういう、記憶の誘発剤的な、何かだったり。

望遠のレンズ使うと、肉眼では豆粒くらいにしか確認できないくらい遠くにあるものが、まるで手に取れるような距離にあるように見えたり、色々すげぇ、て思う。

はー、一眼レフ欲しい…こりゃ夏休みもバイトだな…

現像処理をして暗室から出ると、隣の部室から調子っ外れの管楽器の音。
ぷぉ〜ん、とか ぶあ〜、とか、獣の鳴き声みたいだ。
しかも一頭じゃない…うるっせぇな…

帰り際、吹奏楽部の部屋を覗く。
何人かヒトが居たけど、その中に同じクラスの子がいた。
確か…芳川。
地味であんまり目立たないけど、ちょっと可愛い。
けど、こんなアタマの俺のことを、多分怖がってるんだろう、てことは、偶然目があった時のリアクションで判ってた。

話をすることもない。
話してみたい気もするけど。話題もキッカケもない。
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