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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠  ー13years agoー
水色の鉢巻き、水色のポールに花火が描かれた団旗が翻る。Dブロックだ。
男は水色のサテン生地のハッピ、女子は同じサテン生地のワンピース。団長のハッピには団旗と同じ花火の絵柄があった。アレ何かで貼り付けてんのかな…刺繍、ではないだろうけど…

曲は、夏祭りの曲だった。なるほど、それで花火か。
季節外れといえばそうかもそれないが、まだ暑いからそんなに違和感はない。
何より、派手に打ち上がって跡形もなく消えていく、華やかさと儚さを併せ持つ花火というモチーフが、この、1日だけのお祭り騒ぎを体現しているようで、すごくしっくり来た。夏祭りも、皆その為に時間をかけて準備するんだもんな…体育祭も。祭りってそういうものなのかも。

吹奏楽部の演奏席には芳川の姿があった。
俺は思わず彼女の姿をフォーカスする。

水色の鉢巻きで、衣装は着ていない。
応援合戦の曲は当日まで極秘だから、音楽室では練習してなかった…けど、目まぐるしく音階が変わるこの曲、きっとめちゃくちゃ練習したんだろうな…途中、トランペットのソロパートもあって、芳川が立ち上がり、トランペットの音が響く。最後のサビが終わり、空に消えていく花火のように小さくなって、消える音。
それが落ち着いた瞬間、皆やり切った表情で、ワッと湧いた。
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