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真昼の月
第1章 前編
「えりこ、新しいクラスは慣れたかな?」

えりこは、さよこからの問いかけに対してうれしい表情で『うん楽しいよ』と答えた。

「1年の時のクラスの子と一緒のクラスになれたからうれしい…担任の先生もすっごくいい人なので毎日が楽しい。」
「毎日が楽しいか…パパも一生懸命会社のためにがんばって行くよ…今年度の成果が上がれば来年度は副社長に昇進できる可能性があるかもしれないよ。」
「まあ、本当なの?」

みんなが楽しくお話をしている時、みわこは平手打ちでテーブルを叩いて、怒った表情でカバンを持ってイスから立った後、そのまま家を出た。

勘助は、みわこがものすごく怒った表情で学校へ行ったのを見たので、さよこになにがあったのかを聞いてみた。
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