この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
辛口の甘め
第9章 喧嘩

「なんではっきり拒まねーの?」
ピリピリした空気から彼が怒っているのが伝わる。
「俺が戻るのがあと少し遅かったら、お前連れて行かれてたぞ」
掴まれた手首がギリギリと痛い。
「ご、ごめんなさい! ほんとに怖かったの…」
少し涙目になってくる。
「姫奈、自分の身はな、自分で守らなきゃなんねーんだよ」
冷たい亮ちゃんの声。
「だって、だって…」
とうとう私は泣き出してしまった。
「泣くな! はっきり嫌だって言わなきゃ危ねーんだよ」
「怒んないでよ! 私がどんだけ怖かったかなんか、亮ちゃんには分かんないでしょ!」
しゃくりあげながら言った。
ピリピリした空気から彼が怒っているのが伝わる。
「俺が戻るのがあと少し遅かったら、お前連れて行かれてたぞ」
掴まれた手首がギリギリと痛い。
「ご、ごめんなさい! ほんとに怖かったの…」
少し涙目になってくる。
「姫奈、自分の身はな、自分で守らなきゃなんねーんだよ」
冷たい亮ちゃんの声。
「だって、だって…」
とうとう私は泣き出してしまった。
「泣くな! はっきり嫌だって言わなきゃ危ねーんだよ」
「怒んないでよ! 私がどんだけ怖かったかなんか、亮ちゃんには分かんないでしょ!」
しゃくりあげながら言った。

