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第9章 喧嘩

｢なんで亮ちゃんってさ、もっと優しく言ってくれないの？　いつもキツイ言い方ばっかしてさ！　もう亮ちゃんと一緒にいたくない！｣

つい言ってしまった。

｢あー、そうか。　じゃあもう良いじゃん。帰ろうぜ｣

スタスタと先を歩いて行ってしまう。

｢ま、待って…｣

後悔してももう遅い。

彼の姿は見えなくなった。


私の話、全然聞いてくれない…

怖かったから、もっと優しくして欲しかったのに…


この日、亮ちゃんから連絡がくることは無かった。