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過ち?それとも
第1章 そんなこと言われても
「私の事が好きなら無理矢理はヤメテほしいの」

ようやく彼の手が止まり、私から離れた

「ごめんなさい
結婚してるのわかってたから我慢してたけど…
奥さんの事を思えば思うほど…
一度だけでも良いんです」

「・・・」

「ダメですか?」

「はい。本当にごめんなさい
私は家族がいるので」

「そうですよね」

また沈黙が…

「僕と一日だけデートしてください
そうしたら潔く諦めますから…
明日の10時 駅前で待ってます」

「それは…」

彼は帰った

どうしたら良いのか悩んだ
約束したわけではないけど…
無視して行かないと心が痛くなりそうだから

一日中、彼の言葉が耳から離れず上の空だった
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