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ハイパーテクニックおじいちゃん
第12章 おじいさんとのセックス
寛も小刻みに腰を動かした。
その動きに、美里は悦に入る。
若者のような激しい動きではない。
寛の、肉が落ち皮だけのような張りのない皮膚に抱きつき、深い深い海底に沈み込んで行く。
深海魚とのダンスは、今まで感じた事のない新たな快感の世界へと誘ってくれる。
暗い深海に、一筋の光が見えた。
竜宮城への扉が開く。
美里は寛に強くしがみつく。
あと少し、もう少し。
急に辺りが明るくなり、身体が軽くなった。
深海から急浮上し、水面から顔を出す。
……あぁ、これがオーガズムなのか。
ふと、寛の顔を見ると、必死の表情で悦びを味わわせようとしていた。
目が合うと菩薩のような笑みを浮かべ、美里の頭を撫で、キスをする。
色々な物が混ざった、ねっとりとした口づけは、人生の酸いも甘いも知っている大人の味がした。
……私もオトナになれたんだ。
そんな至福を感じた。
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