この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ど腐れたラブの物語【完結】
第5章 その4
二人による決行は早かった。
翌週の火曜、夜‥、マユミの部屋を訪れたマコトに用意した金を渡すと、マユミはきっぱりと決別宣言をカレに突きつけたのだ。
「はあ~?…マユミ…、アンタ、俺とは最初から嫌々だったって訳かい?」
「夢中だったわ。つい最近まで。でも、見せかけだけの男にはもうこりごりきたの。ってことで、もうそのお金で終わりにして」
「おい…、冷静になれよ。オレはお前がかわいいんだ。もう少しは繋がっていようぜ、なあ…」
そう言って、マコトは右手をマユミのスカートの中にいれた。
「あん…」
マユミは思わず甲高い声をあげ、太ももをピクンとさせてしまった。
そして、マコトはマユミの目をじっと食入るように、でも優しく見つめてくる。
***
”いやあ…、あれじゃあ、抜けきれない訳だわ。少々早いが、出張るか…”
クローゼットの中で”待機”していた吉原は、ここで躊躇わずに二人の前へ飛び出して行った。
「わー、なんだー、あんたは!!」
言うまでもなく、マコトはから跳ね上がるほど驚いていた。
だが、吉原は間髪を入れない。
「うっせーよ、このクソ野郎が!マユミは今晩限り、テメーと別れるってんだからさ。見届けるんだよ、オレはようー」
「はあ…??」
マコトはマユミの股に手を突っ込んだまま、あっけにとられていた…。