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君は僕のぬな
第7章 クリスマスとチャンミン
その帰り車中で。
クリスマスソングを歌うチャンミンをじっーと眺めていた。
「顔になにかついてるか?」
「いやぁ、サンタクロースは、信じないのに、クリスマスソングは、口ずさむんだね?変なの(笑)」
「ぬなは、バカですか?」
「えっ?」
なんで?バカ扱いされるんだ?
「歌には罪はないですよ?」
「あーはい、そうですか。」
もう、どうでもいいや。
「どうでもよくないです!」
怖っ!心のなか読まれた!
「今夜、確信しました。」
「何を?」
「サンタなんてもんは、絶対にいないとね、ハハハッ(笑)」
「……チャンミン、前見ないと危ないよ。」
チャンミンは、ハンドルを握ってない左手で、あたしの頭の毛をくしゃっとする。
その仕草に、ドキドキした。
チャンミンは、言う。
それも、真顔で。
「欲しいものは、自分で掴み取るものだと。今夜、本当にそう、思ったから。」
ドックン。
チャンミンの本気の笑顔は、
本当に、
心臓に悪い。

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