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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第8章 姉と妹の決着/イカレ勝ちしたもの
その5
桜木兄は、どうも頭の回転がゆったりとしていた。
「あのさあ…、よく考えてみると、ツグミちゃんの解釈通りとしてだよ、お姉さんのターゲットって、俺じゃなくてケンでもよかったんじゃないのか?」
”そうよ、普通すぐそこを突くわよね”
ツグミは内心苦笑していた。
***
「実はお姉ちゃん、ケンに惚れちゃったんです。帰ってきたら聞いてください。この前コンビニで待ち伏せされて、ズバリ誘われたそうです。まあ、彼はああいう人なので、きっぱり断ったって言ってました」
私はためらわずそう切り返した。
「そうなのか…」
「ごめんなさい…。私、色々想定が頭巡って、ケンには昨日会ったんです。ただ、そのこと、お兄さんにはしばらく黙ってようって…」
「そう…」
”ホント、素直ね、この人…”
ここでもツグミは心の中でそうつぶやくと、思わず苦笑していた。
***
夜7時半近く…。
依然、ケンからは電話もラインの返信も既読印もなかった。
”バスケの部活にしても遅すぎるよ。学校へも連絡したら、とっくに生徒は全員返ったってことだったし…。どうやら私の読み、丸々的中って訳なの…?”
ツグミはこの時点で、自分の読みが的中したと確認にいたっていた。
イカレた姉はもうケンに手を出している‥。
このあと、ここへ来る、と‥。
「お兄さん、やっぱり警察に連絡した方がいいと思う」
「うん…、そうだな」
「お姉ちゃんが襲ってくるからって言ったんじゃ警察は駆けつけてくれないだろうけど、身内が夜になっても連絡なしで帰ってないって言えば来てくれるんじゃないかな」
「ああ、そうだな。もう一度発信してラインして、それでもなら110番しよう」
”さあ、あとはイカレ女の出方次第で私は迎え撃つどっちでもいいのよ、氷子姉ちゃん…”
ツグミは臨戦態勢に入っていた…。
***
桜木兄は、どうも頭の回転がゆったりとしていた。
「あのさあ…、よく考えてみると、ツグミちゃんの解釈通りとしてだよ、お姉さんのターゲットって、俺じゃなくてケンでもよかったんじゃないのか?」
”そうよ、普通すぐそこを突くわよね”
ツグミは内心苦笑していた。
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「実はお姉ちゃん、ケンに惚れちゃったんです。帰ってきたら聞いてください。この前コンビニで待ち伏せされて、ズバリ誘われたそうです。まあ、彼はああいう人なので、きっぱり断ったって言ってました」
私はためらわずそう切り返した。
「そうなのか…」
「ごめんなさい…。私、色々想定が頭巡って、ケンには昨日会ったんです。ただ、そのこと、お兄さんにはしばらく黙ってようって…」
「そう…」
”ホント、素直ね、この人…”
ここでもツグミは心の中でそうつぶやくと、思わず苦笑していた。
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夜7時半近く…。
依然、ケンからは電話もラインの返信も既読印もなかった。
”バスケの部活にしても遅すぎるよ。学校へも連絡したら、とっくに生徒は全員返ったってことだったし…。どうやら私の読み、丸々的中って訳なの…?”
ツグミはこの時点で、自分の読みが的中したと確認にいたっていた。
イカレた姉はもうケンに手を出している‥。
このあと、ここへ来る、と‥。
「お兄さん、やっぱり警察に連絡した方がいいと思う」
「うん…、そうだな」
「お姉ちゃんが襲ってくるからって言ったんじゃ警察は駆けつけてくれないだろうけど、身内が夜になっても連絡なしで帰ってないって言えば来てくれるんじゃないかな」
「ああ、そうだな。もう一度発信してラインして、それでもなら110番しよう」
”さあ、あとはイカレ女の出方次第で私は迎え撃つどっちでもいいのよ、氷子姉ちゃん…”
ツグミは臨戦態勢に入っていた…。
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